2006-01-11
第47期 名人位・第45期クイン位戦予選
(2000/10/22 東日本:文京区立かるた記念大塚会館/西日本:大津市 近江神宮勧学館)
挑戦者決定戦は松川×鶴田(名人)中村×斎藤(クイン)
第47期名人戦、第45期クイン戦の東西予選は10月22日(日)、かるた記念 大塚会館(東日本)、近江神宮勧学館(西日本)の2会場で129選手が参加し
て行なわれた。
名人戦の部で東日本は松川英夫永世名人(東京東会)が師弟対決となった決 勝で波多野俊選手(東京東会)を6枚差で下し、11年ぶりの名人戦本選に迫 った。また西日本では準決勝で土田雅準名人を大差で下した九州の雄、鶴田究
選手(鹿児島県かるた協会)が、決勝では寺嶋良介選手(福井渚会)を8枚差 で破り、13年ぶりの本選出場を目指す。
一方クイン戦の部。東日本では第40期準クインの中村恭子選手(横浜隼会) が決勝で昨年の東代表吉峰翼選手(埼玉むさしの会)に決勝で逆転勝ち(5枚) し優勝。西日本は関西若手実力ナンバー1の斎藤裕理選手(京都かるた協会)
が準決勝で片瀬亮子準クインに競り勝ち、決勝は西岡慶美選手に完勝し初の西 代表となった。
代表となった4選手は名人位・クイン位の挑戦者の座をかけて来月19日に 東京で対戦する。 [早川]
名人戦西日本代表に決まった鶴田究選手の話 「西代表になったのは5回目。そ のうち1回しか挑戦者になったことがない。年齢的にも最後のチャンスだと思
う。(東代表が)誰になっても強敵だと思うが、勝って是非挑戦者になりたい。」
クイン戦西日本代表に決まった齊藤裕理選手の話 「初めて代表になれて、試合が 終わった今でもドキドキしています。(涙)11月に向けて頑張ります。」
ベテラン松川、師弟対決制し悲願の名人10期に前進! 名人戦東日本予選
昨年代表の中原選手の出場こそなかったものの、望月・松川元名人をはじめ 今年の予選には53名がエントリーして激戦となった。
代表を射とめた松川は1回戦から登場し、池谷、加藤一志、安部誠、石井、 春野と若手を危なげなく退け決勝に進出。一方の波多野は海外勤務から帰任し て練習を再開。この日は1回戦こそ苦しんだが、2回戦でベテラン前田を運命
戦で退けて波に乗り、小林好真、鶴谷俊幸を大差で撃破。準決勝では望月前名 人相手に終始押し気味に試合を進め2枚差で破っての決勝進出となった。
決勝戦は勝手知ったる師弟の両者ががっぷり四つに組む。序盤は波多野が先 行するがベテラン松川がじわじわ追い上げ接戦の展開。波多野は中盤一旦抜け 出して5−10とリードするが、松川はここから圧巻9連取。最後は波多野の
お手を誘って6枚差で勝利した。
安定感増した中村、吉峰の連覇を阻む。 クイン戦東日本予選
2年連続の代表を目指す吉峰も中村も危なげない勝ち上がり。決勝は持ち前 のスピードで吉峰が先行するが、お手つきもあって残り10枚の時点で中村に 追いつかれる。吉峰はここからジワジワ引き離しにかかるが、中村は3−5の
劣勢から4連取して1−3と逆転。最後は吉峰のお手で東日本代表の座を手に した。なお、全日本選手権の覇者で今回の優勝候補最右翼だった波多野淳子選 手(伊勢原)は緒戦で早稲田の一藤木理恵に大差で敗れた。
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東日本代表 |
西日本代表 |
名人戦の部 |
松川 英夫(東京東会) |
鶴田 究(鹿児島県協) |
クイン戦の部 |
中村 恭子(横浜隼会) |
齋藤 裕理(京都府協) |
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