全日本かるた協会 > 大会ニュース > 1999年 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2006-01-11
1999.1.31
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A級 | B級 | |
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優勝 | 下野 康彦 (福井渚会) |
山田 希春 (大津あきのた会) |
準優勝 | 高洲 慶一 (早大かるた会) |
陸 美幸 (金沢高砂会) |
3位 | 久保 久美子 (小野田かるた協会) 西木場 智子 (東大阪かるた会) |
第80回全国かるた大阪大会(主管:大阪府かるた協会)は1月24日(日)、総本山四天王寺本坊(大阪市)で行なわれ、A級では中谷昌浩選手(福井渚会)が優勝した。決勝は同会の山崎みゆき選手との対戦となったため山崎選手が棄権した。3位には前週の京都大会を制した斎藤と、久保久美子元クインが入った。久保は昨年のカムバック後初めての入賞。今大会は80回の記念大会ということもあり、258名が参加。大会最多の出場を記録しているベテラン苔口全選手(神戸田子の浦会)が表彰された。
A級 | B級 | C級 | D級一般 | |
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優勝 | 中谷 昌浩 (福井渚会) |
林 佳子 (名古屋吉野会) |
池田 光廣 (名古屋吉野会) |
吉武 正史 (徳島県かるた協会) |
準優勝 | 山崎 みゆき (福井渚会) |
山田 希春 (大津あきのた会) |
三木まおり (奈良県かるた協会) |
河野 鮎子 (桑名若菜会) |
3位 | 久保 久美子 (小野田かるた協会) 斉藤 裕理 (京都府かるた協会) |
D級高校中学 | D級小6の部 | D級小5の部 | E級小4の部 | E級小3の部 | E級小2以下の部 | |
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優勝 | 尾崎 晴文 (兵庫県揖保郡) |
渡辺 真巳 (福井渚会) |
森藤 久美子 (東大阪市) |
築地 研人 (東大阪市) |
上野 裕介 (東大阪市) |
小須田 陽花 (福井市) |
準優勝 | 車谷 晃平 (東大阪市) |
斎藤 武尊 (東大阪市) |
須貝 藍 (東大阪市) |
斎藤 新悟 (東大阪市) |
小林 千紘 (福井県坂井郡) |
大藤 祥平 (東大阪市) |
第80回全国かるた横浜大会(主管:横浜隼会)が1月24日(日)に開催され、A級では地元横浜隼会所属の渡辺令恵クインが決勝で望月仁弘準名人を1枚の僅少差で下し優勝した。先週から調子を上げている中川(亜細亜大かるた会)は今週も3位入賞を果たし、もうひとりの3位今村淳子(伊勢原みちのく会)も準名人相手に終盤は3枚差まで迫る健闘を見せた。また準々決勝で名人戦の再現となる望月−西郷戦が組まれ、2枚差で望月が勝利した。B級は決勝に進出した西牧・斎藤両選手が危なげなく勝ち上がってきた。好ゲームとなった決勝は西牧の逆転勝ちとなった。C級は長泉高勢が活躍した。
A級 | B級 | C級 | |
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優勝 | 渡辺 令恵 (横浜隼会) |
西牧 かおる (早大かるた会) |
土田 徹 (静岡県かるた協会) |
準優勝 | 望月 仁弘 (慶應かるた会) |
斉藤 義仁 (富士高高嶺会) |
仁科 玄太 (静岡県かるた協会) |
3位 | 中川 琢馨 (亜細亜大学かるた会) 今村 淳子 (伊勢原みちのく会) |
後藤 美加 (静岡県かるた協会) 小野 隆 (東京吉野会) |
秋山 侑子 (静岡県かるた協会) 吉田 康隆 (静岡県かるた協会) |
第52回全国かるた東京東会大会(主管:東京東会)は1月17日(日)、文京スポーツセンター(東京都文京区)など2会場で行なわれた。83名と今年の正月シリーズでは最多の参加があったA級では前週クイン位V11を達成した渡辺令恵クイン(横浜隼会)が今年に入って初めての優勝を果たした。渡辺クインは準々決勝でベテランの金山元クインを10枚の大差で破ったあと、準決勝では西郷直樹新名人(早稲田大学かるた会)と対戦。試合は接戦となったが渡辺は2枚差でふりきり、決勝では若手の実力派中川琢馨選手(亜細亜大学かるた会)を7枚差で下した。また準名人となった望月仁弘選手は2勝したあと鶴谷憲幸選手に敗れた。
A級 | |
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優勝 | 渡辺 令恵 (横浜隼会) |
準優勝 | 中川 琢馨 (亜細亜大学かるた会) |
3位 | 西郷 直樹 (早大かるた会) 鶴谷 憲幸 (東京吉野会) |
古都京都の新春を飾る新春全日本かるた大会(主管:京都かるた協会)は1月15日(祝)、小倉百人一首の選者である藤原定家卿ゆかりの本隆寺(京都市)で行なわれ、A級では地元の齋藤裕理選手(京都かるた協会)がうれしい初優勝を果たした。齋藤は準々決勝で福井の強豪山崎みゆき選手を11枚で下して波に乗り、準決勝では、この正月シリーズにアメリカから帰国して参戦しているストーン睦美(東京東会)選手を大差で破り決勝に進出。決勝ではこの日好調の東京大学OBの木原彰彦選手を11枚の大差で退けた。B級では奈良県協の有村、村吉両選手が優勝、準優勝を果たした。
A級 | B級 | C級 | |
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優勝 | 齊藤 裕理 (京都かるた協会) |
有村 健二 (奈良県協) |
竹内 啓 (早大かるた会) |
準優勝 | 木原 彰彦 (東大かるた会) |
村吉 智恵子 (奈良県協) |
鋤納 麻衣子 (大阪暁会) |
3位 | ストーン 睦美 (東京東会) 山下 迪子 (大阪暁会) |
田中 実佳 (福井渚会) 岡本 ひろ子 (京都かるた協会) |
榊原 圭一 (福井渚会) 江戸 香織 (福井渚会) |
小法人主催の新春全国かるた大会は1月10日(日)、文京スポーツセンター(東京都文京区)など2会場で行なわれた。62名が参加したA級では府中白妙会のベテラン前田秀彦選手が決勝で、名人戦出場経験もある若手の実力派新川彰人選手(東京東会)を破り優勝した。前田は池原、東村、一藤木など20代の選手と次々に対戦したが、ベテランの巧さと静かなる気迫でこれらを次々と撃破し健在ぶりを披露した。B級準優勝の池上は昭和60(1985)年9月の東京吉野会大会で準優勝して以来14年3ヵ月ぶりのB級準優勝でA級昇格条件を満たし、優勝した鈴木とともに昇格する。
A級 | B級 | |
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優勝 | 前田 秀彦 (府中白妙会) |
鈴木 俊平 (東大かるた会) |
準優勝 | 新川 彰人 (東京東会) |
池上 裕隆 (慶應かるた会) |
3位 | 一藤木 理恵 (早大かるた会) 白川 雅志 (東大かるた会) |
第48回高松宮杯全国かるた大会は1月10日(日)、前夜の名人戦、クイン戦の余韻が残る近江神宮近江勧学館(滋賀県大津市)で行なわれ、43名が参加したA級では福井渚会の近藤優子選手が優勝した。近年の関西で開かれる全国大会では福井勢の活躍がめざましいが、この大会もベスト8のうち6人、ベスト4のうち3人が福井渚会、決勝も福井同士の対戦となったため、近藤選手は2勝したあと準々決勝、準決勝、決勝は対戦相手となった同会の選手の棄権による不戦勝での優勝となった。大会には前年度準名人の田口貴志選手や北野律子元クインなどが出場したが、いずれも福井勢の前に敗退した。
A級 | B級 | |
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優勝 | 近藤 優子 (福井渚会) |
小山 信久 (早大かるた会) |
準優勝 | 山崎 みゆき (福井渚会) |
貞 一行 (京都かるた協会) |
3位 | 中谷 昌浩 (福井渚会) 西岡 慶美 (大阪暁会) |
第45期名人戦、第43期クイン戦は1月9日(土)、天智天皇ゆかりの近江神宮近江勧学館(滋賀県大津市)で行なわれ、名人戦の部では名人位初挑戦の西郷直樹挑戦者(五段:早稲田大学かるた会)が3度目の防衛をめざした望月仁弘名人(慶應かるた会)を3−2で破り、史上最年少(20歳)で名人位についた。またクイン戦では渡辺令恵クイン(横浜隼会)が中筋規江挑戦者(六段:和歌山県かるた協会)を2−0のストレートで下し、名人・クイン戦史上最長となる11期在位の新記録を達成した。
西郷挑戦者は1、2回戦は懸念された終盤の詰めの甘さから望月名人に先勝されたが、5回戦を通して持ち前のスピードと正確な払いに裏打ちされた取りで望月にプレッシャーをかけつづけ、調子を落としていた望月に本来の力を発揮させなかった。小学生大会、中学生大会、高校選手権、大学選手権、学生選手権とすべてのタイトルを制覇してきた西郷に名人位初挑戦の気負いや緊張は感じられず、伸び伸びと戦っていた姿が印象に残る。名人戦が5回戦制になって2連敗のガケッぷちから3連勝して名人戦を制したのは松川英夫挑戦者が田口忠夫名人を倒した1970(昭和45)年の第16期名人戦以来29年ぶり。名人位初挑戦での名人位獲得は種村貴史永世名人に次いで2人め。学生時代に名人位に就く「学生名人」としては4人目となる。
渡辺クインはここ数年のクイン戦の中では最も不調で、12年ぶり2度目の挑戦となった中筋も自分の力を出しきったが、地力の差は大きく、結果的には2試合とも大差で退けた。これまで名人・クインの最長在位記録は正木一郎永世名人の10期であったが、渡辺クインは今回の防衛でこの記録を更新した。
第45期名人戦 <1月9日・近江神宮近江勧学館> |
望月 仁弘名人(慶應かるた会) 2−3 西郷 直樹 五段(早稲田大学かるた会) |
1回戦 ○望月(5枚差) |
2回戦 ○望月(1枚差) |
3回戦 ○西郷(9枚差) |
4回戦 ○西郷(3枚差) |
5回戦 ○西郷(9枚差) |
第43期クイン戦 <1月9日・近江神宮近江勧学館> |
渡辺 令恵クイン(横浜隼会) 2−0 中筋 規江 六段(和歌山県かるた協会) |
1回戦 ○渡辺 (11枚差) |
2回戦 ○渡辺 (10枚差) |
[西郷直樹新名人の話]
「うれしいが疲れてヘトヘトだ。2連敗して後がなくなり思い切っていった。3試合目も勝てるとは思わなかったが望月さんも疲れていたようだ。調子そのものは良かったが体力勝負に特に自信はなかった。自分自身で気合を入れながら戦った。来年防衛しないと名人の価値はないかもしれない。今回は勝てたけれど実力はまだ望月さんの方が上だと思う。これからはどこに行っても名人の名がついてまわるので名に恥じないよう精進を続けたい。」
[渡辺令恵クインの話]
「1回戦は空札が連続で続いてきつかったが、ひとひねりの守りをした。2回戦は気合の攻めでがんばりました。11期目という新記録を達成できてうれしいです。」
新春恒例の第29回全国かるた太宰府大会は1月3日(日)、菅原道真公ゆかりの太宰府天満宮(福岡県太宰府市)で行なわれ、47名が参加したA級では今週末の名人戦で望月名人に挑む西郷直樹選手(早稲田大学かるた会)が優勝した。
西郷選手は2回戦でベテランの松川元名人に苦しみながら競り勝って波に乗り、臼井百合子、池田実穂子、内川信幸といった九州の強豪を危なげなく退け、決勝では今村美智子元クインを7枚差で破って堂々たる太宰府大会堂々2連覇。
6日後の名人戦に向けて最高の結果を出すとともに順調な調整ぶりを見せつけた。
菅原 道真(菅家)の歌
このたびは ぬさ幣も取りあえず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに
A級 | B級 | C級 | |
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優勝 | 西郷 直樹 (早稲田大学かるた会) |
宮藤 真湖 (島根県協) |
合志 清史 (熊本県協) |
準優勝 | 今村 美智子 (伊勢原みちのく会) |
丸山 貴史 (熊本県協) |
村井 真吾 (大分県協) |
3位 | 内川 信幸 (九州かるた協会) 木原 彰彦 (東大かるた会) |
新春恒例の第41回全国かるた和歌山大会は1月2日(土)、和歌山市の玉津島神社で行なわれ、44名が参加したA級では、昨年秋に全国大会A級初優勝を果たしている坪倉 岳志選手(東大かるた会)が決勝で同会の先輩中村 光紀選手を破って2度目の優勝を果たした。3位の松川 元名人は準決勝を棄権した。今週末のクイン戦で渡辺クインに挑戦する地元期待の中筋 規江選手は3回戦で坪倉に敗れた。
A級 | B級 | C級 | D級 | |
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優勝 | 坪倉 岳志 (東大かるた会) |
松浦 一樹 (大井川高校) |
濱田 由美子 (東大阪かるた会) |
吉田 千尋 (奈良県かるた協会) |
準優勝 | 中村 光紀 (東大かるた会) |
村吉 智恵子 (奈良県協) |
工藤 春子 (東大かるた会) |
萩 浩司 (奈良県かるた協会) |
3位 | 松川 英夫 (東京東会) 西岡 慶美 (大阪暁会) |