2007/04/22
『百人一首大辞典』
監修:吉海直人
出版社:あかね書房
定価:5,250円(税込)
仕様:A4判/143頁
本事典の特長
●歌の内容、作者、当時の暮らしなど、百人一首を知るためのポイントを網羅しています。
●豊富なビジュアル資料により、当時の風俗、情景などを理解することができます。
●重要なテーマは、コラムや特集ページで詳しく解説しています。
●四季の歌、恋の歌など独自の分類により、歌がイメージしやすく、暗誦の際に役立ちます。
●上の句、下の句、作者名の3つの索引から、歌を探すことができます。
推薦のことば
社団法人全日本かるた協会会長 山下 義
時代を超えて小倉百人一首が愛され、親しまれてきたのは、
今でも私達の心に通じるものがあるからです。
競技かるたは歌を正確に覚え、詠まれた札をいかに早く取るかを競う室内スポーツで、
競技に熱中している時は歌を味わう余裕などないのが常です。
また、お正月にご家族でかるたを楽しんでおられる皆さんも、札の奥に目を向け、
歌が詠まれた背景や作者達に思いを馳せてみて下さい。かるたがさらに面白くなるはずです。
本書は子供から大人までどなたでも百人一首に親しめるお勧めの一冊です。
財団法人冷泉家時雨亭文庫理事長 冷泉為人
大判で字が大きく、カラフルで美しく理解しやすい本である。
百人一首の和歌それぞれを想起させる写真、イラスト、地図などが効果的にビジュアル化されている。
遠祖の定家卿も、今回の百人一首には驚いておられるであろう。
ビックリし、微笑んでいらっしゃるかも。
百人一首は、「日本人のこころ」を象徴的に表現したものである。
すなわち平安朝の貴族の生活をはじめ、遊びや恋愛などを通して詠まれた和歌は、
当時の四季折々の景趣、名所(歌枕)、風俗などに平安貴族の雅な自然観、美意識など、
今日につながる「日本人のこころ」が明確に表現されている。
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