大分県の初心者指導について

2024.09.29

大分県では中津市と大分市でそれぞれ特色のある練習会が行われている。

また、県協では学生を念頭に年度当初の5月に初心者向け講習会と県内合同練習会をセットで開催し、初心者同士の交流も図っている。

1. 中津市の特色 ~ 小学生からの参加が比較的多い。

これは元教職でもある中津市の指導者が教育の場におけるかるたを積極的に取り入れていることや、「福澤諭吉」の教えなどを記した「諭吉かるた」を用いた小学校対抗戦が開かれていることなどに起因する。こうした場でかるたに興味を持った子や上位入賞した子に競技かるたへの勧誘を行うことで、意欲ある子の練習会への参加に繋がっている。また、指導者が「諭吉かるた」や「5色かるた」を用いて小学校や幼稚園、イベントなどで広く活動を行っていることが若年層の勧誘に寄与している。指導に関しては当初から払いの練習を行い、ハンデをつけてでも競技に参加してもらう形式をとっている。

2. 大分市の特色 ~ HPやSNSを通じた個人的な参加が多い。

初心者は個人的な参加が多いことから年齢層や技術的なレベルもバラバラである。

そのため、初心者指導はA級選手を中心に練習会の役員が個々のレベルに合わせて基礎的な指導を行うことが多い。100枚覚えていない参加者にもなるべく競技形式を経験してもらい、競技を楽しく感じてもらい、札を覚えるモチベーションに繋げるよう心がけている。また、小中学生の参加者には、可能な範囲で保護者にも競技に参加してもらうよう働きかけている。これは保護者の参加が子の練習継続や大会への参加を後押しするものと期待してのことである。

【普及指導部より】

中津市でも大分市でも、初心者の段階から競技かるたの実戦形式の競技かるたを体験してもらうことで、初心者のモチベーションアップを図っているようです。初心者を飽きさせずに競技かるたに導入する方法は参考になると思います。