2022年5月22日(日曜日)、文京区との間に「一般社団法人全日本かるた協会と文京区との相互協力に関する協定」を締結しました。
この協定は、文京区と当協会が今後更に連携を深め、競技かるた及び小倉百人一首を通じて地域社会における文化の普及、継承及び発展並びに広く文化の発信に寄与することを目的としたものです。
【かるたの街文京】
明治時代に、今の東京大学の学生が、緑倶楽部と弥生倶楽部というかるた競技の会を初めて作ったとの記録があることから、文京区は「競技かるた発祥の地」とされています。現在では、文京区大塚に(一社)全日本かるた協会が所在し、東大かるた会、東京東会、白妙会等の強豪かるた会が区内で活動しています。また、かるた記念大塚会館での名人位・クイーン位挑戦者決定戦や、湯島天満宮での小中学生の全国選手権大会等、全国的な大会が区内で開催されています。
区では、「かるた」を新たな文化資源と位置づけ、「かるたの街文京」の魅力を区内外に幅広くPRするべく、さまざまなかるた事業を行っております。
【一般社団法人全日本かるた協会と文京区の相互協力協定締結式】
■協定締結について
一般社団法人全日本かるた協会(以下、「全日本かるた協会」という。)は、第二代会長がかるた記念大塚会館を本区に寄贈し、名人位・クイーン位挑戦者決定戦等の全国的な大会の拠点となるとともに、区の後援名義を取得して大会を開催する等、区内で長年にわたり競技かるたの発展に携わっており、現在までも区のかるた関連事業において全面的な協力をいただいていることから、今回、相互協力に関する協定の締結に至りました。
全日本かるた協会が、自治体と相互協力協定を締結するのは文京区が“初めて”です。
■出席者
成澤廣修(文京区長)、松川英夫(全日本かるた協会会長)、川瀬将義(第68期名人位)・山添百合(第66期クイーン位)
■協定式での文京区長挨拶(抜粋)
名人とクイーンによるドリームマッチの後に、全日本かるた協会様との協定を締結できることを非常に嬉しく思います。競技かるた発祥の地として、全日本かるた協会様のご支援をいただきながら、文京区はさまざまな歩みを重ねてきましたが、この協定をきっかけとして全日本かるた協会様とより連携を深め、「かるたの街文京」を更に盛り上げていけるよう、努めてまいります。
【小倉百人一首競技かるた「名人VSクイーンドリームマッチ」】
相互協力協定締結式の実施前に、名人とクイーンによる「小倉百人一首競技かるた ドリームマッチ」を開催しました。両者譲らぬ攻防を繰り広げ、勝負は運命戦(自陣・相手陣ともに残りの札が1枚となった試合のこと)にまで縺れ込みました。
■開催日時
令和4年5月22日(日曜日) 午後2時から
■対戦結果
川瀬将義 六段(三島せせらぎ会) 〇 1 × 山添百合 八段(京都小倉かるた会)
1枚差で川瀬名人が勝利しました。
※これまで川瀬名人と山添クイーンの対戦実績はなく、今回が初めての対戦。
■配信
YouTube「文京区アカデミー推進チャンネル」(URL: https://youtu.be/KsJXNCLaq0c)
※アーカイブ配信で現在も視聴可能
解説:山下恵令 八段(第62・63期クイーン位)
【文京区Webサイト】
【写真】