一日一首

歌人

前大僧正慈円

おほけなく憂き世の民におほふかな我が立つ杣に墨染の袖

現代語訳

身のほどを過ぎて、憂き俗世の人たちに覆いかけることよ。私の立っているこの比叡山に住みはじめた墨染の袖を。

出典

千載集 雑中 1137

決まり字

おほけ(読み方: おおけ)