一日一首

歌人

相模

うらみわび干さぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ

現代語訳

あの人を恨みつづけることもできず、涙に濡れて乾かぬ袖さえまだあるというのに、袖よりも先にこの恋のために朽ちてしまうだろう私の評判の方が惜しいことです。

出典

後拾遺集 恋四 815

決まり字

うら