「三冠」制定について

2024.12.06
作成者: 全日本かるた協会 北野嘉文

川瀬名人は、2024年1月に第70期名人位、同年3月に第39回全国選抜大会、同年4月に第63回全日本選手権大会に連続して勝利し、当協会の三大タイトル(※1)すべてを制覇しました。これを契機に「三冠」を表彰規程に制定し、三大タイトルを同時に保持した者(※2)を「三冠」と称することとし、「三冠」達成者を表彰することといたしました。

今回、川瀬名人に加え、過去に遡り、「三冠」達成者を表彰することといたしました。
最初の達成者は、1994年3月に第9回全国選抜大会、同年4月に第33回全日本選手権大会、1995年1月に第41期名人位を連続して制覇した種村貴史永世名人です。
二人目は、1995年4月に第34回全日本選手権大会、1996年1月に第40期クイーン位、同年3月に第11回全国選抜大会を連続して制覇した渡辺令恵永世クイーンです。

「三冠」という偉業達成の3名は、2024年11月17日に開催された第71期名人位、第69期クイーン位挑戦者決定戦の閉会式前に本協会から表彰されました。

将棋界や囲碁界でも見られるとおり、七冠や八冠の全冠制覇は、社会に与えるインパクトが大きく、社会現象ともなり得ます。本協会としても「三冠」を大々的にPRしたいと考えています。選手の皆様にとっても是非とも「三冠」を新たな大きな目標としていただきたいと思っております。

(※1)「名人位・クイーン位決定戦」、「全日本選手権大会」、「全国選抜大会」を三大タイトル戦と呼びます。
(※2)「三冠」は、年度や年を問いません。ある一時点で3大タイトルをすべて保持していることが「三冠」達成の要件となります。